皆さんは骨性支持という言葉をご存知ですか?
骨性支持というのは、関節面と関節面同士を最大限フィットさせることで、関節が安定して筋肉にたよならなくてもよい姿勢(負担の少ない姿勢)が取れることです。
これは、立位でも座位でも動作時でも言えるとこです。
腰痛の人は、関節面がうまくフィットしておらず、関節の接触面積が狭いことで不安定になり筋肉に頼るようになります。
そうすると、本来関節同士フィットさせて安定感を高めてくれるはずのインナーマッスルが働きにくくなり、表面にあるアウターマッスルで支える事になります。
アウターマッスルの特徴としては、インナーマッスルより疲れやすい筋肉なので、長時間同じ姿勢が続くとすぐ疲れてしまうのはそのせいです。
特に、腰痛の人で多いのは、仙腸関節の支持です。
以前にもこのブログにて説明したと思いますが、仙腸関節とは、仙骨と腸骨の間にある関節のことで周囲の靭帯により強固に連結されており、3~5ミリ程度のわずかな動きしかありません。
しかし、骨盤は、頭や背骨などを下から支える土台であり、また足腰を動かす基軸となる重要な部分に位置するので、この関節面がフィットしていないと体全体が歪んでしまいます。
そうすると、関節面の接着面積が狭まり、上半身の重みを受け止め続けることにより、関節部分に負担がかかりそれを腰回りの筋肉がカバーをしようと頑張るため筋肉がかたくなり、血管や神経を圧迫し腰痛を招く原因となってしまいます。
逆に骨性支持がしっかりできていれば、腰痛にもなりにくくなるといえることができます。